Q LEAGUE クイズで熱くなる夏を。
  • TOP
  • BLOG > クイズの用語、ブーピロって…?  

お知らせ

クイズの用語、ブーピロって…?  

  • 掲載日:2012年05月07日
  • カテゴリー:BLOG
  • タグ:

クイズには、独自の用語が存在します。
「三丸二×」や「地蔵・焼き鳥」と言ったその中に、
ひときわ、異様さを光らせる『ブーピロ』という言葉があります。
私も、クイズ番組でブーピロを担当することが多く、
演者と同じくらい緊張して手が震えることもあるくらいなのですが、
しかし、なぜブーピロと言うのでしょう。

 

早速調べてみたのですが、
あのグーグルで、【ブーピロ】で13件、
【ブーピロ+由来】になると、0件という結果に…。
 ん~困ったです。
きっちりした答えを出すのがクイズ屋のお仕事だと思いますが、
これ以上、答えが出そうにないのでここからは推測になります。
恐らく、音を言葉に置き換えたものということは、誰もが想像できると思います。
判定音の「ピンポンブー」を短縮した言葉なんだろうなあと。
では、なぜ、ピンポンブーからブーピロなのでしょう。
ここからは、さらに一歩踏み込んだ推測になりますが、
これは、恐らくテレビの業界用語だからでしょう。

ギロッポンにチャンネー、ルービーにスーシーと言ったアレのことです。
そうなんです、言葉を逆にしています。
ということは、ピンポンブーからブーピンポンに変化、
テレビ業界が好きな短縮する作業となり、「ブーピロ」となったのではないでしょうか。 
と、あくまで推測ですが、しかし、この推測を生んだのが、
「バーター」という言葉の由来を知ったことからでした。
バーターとは、今まで、経済用語のbater(取引)とずっと認識していたのですが、
実はこちらもテレビの業界用語、一筋縄ではいきません。
なんと“束”を業界っぽく逆さ読みした言葉だったのです。
この時、「なるほど。業界用語は元々のベースの言葉が意味不明であるとも、
なんでもかんでも逆さに読みするんだ」と感じたのです。

この法則がベースとなり、ブーピロの推測もスムーズに出来たのではないでしょうか。
と、答えは出ておりませんが、ブーピロの由来を結論づけることができました。

もちろんクイズでは答えが決まっております。
しかし、知識力だけではクイズ王になることはできません。
知識の積み重ねや、法則の独自性など、自分なりの攻略法を発見できた方だけが
優勝できるのではないでしょうか。
こちらも、負けずと、このような想像力を駆使できるような
良問を作っていきたいと思いっております。

皆様も挑戦お待ちしております。

 
担当:W

 

 

 

ちなみに、ブーピロを作ったのはTBSの美術部という表記がありました。
以下「元電飾マンの回想録」というHPの文になりますのでご紹介。

http://homepage3.nifty.com/shibatadenki/densyoku.htm#anchor66599

 昭和45年頃TBS美術部 金野寿雄さんと私でアキバを駆けずり回り、いろいろな音を聞いてまわりました。
ブーはすぐ決まりましたが「ピンポーン」はなかなか気に入ったものが無く、
結局玄関のチャイムを改良して使う事にしました。
このままでは「ピーーンポーーン」と間延びして番組に使えない為、当時出始めの集積回路(IC)で
発振回路を作り「ピロピロピロ」と連続するようにしました。それ以後クイズ番組必須のアイテムとなりました。
誰言うとなく「ブーピロ」の名がつきました。
 その時使った集積回路(IC)は三菱電機のM53200だったと記憶してます。
約10年後、三菱電機へ出向することになるとは、夢にもうつつにも思っていない時でした。