クイズ問題の工場見学
- 掲載日:2012年05月19日
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ところで、こんなランキングがあったとします。
『外国人に人気の観光スポット トップ10』
さて、このランキングからどんなクイズが出来るでしょう?
早押しクイズなら、
1位の広島か、1位をフリに2位の箱根彫刻の森を答えさせるクイズになるのが
一般的だと思います。
では、これを「筆記の三択」にしようと思った場合はどうしましょう。
ランキング内に、京都が3つあるので、同じ京都でまとめて、
「外国人に人気の観光スポットはどれ?」
① 伏見稲荷大社 ②金閣寺 ③清水寺
という問題になると、何かきれいにまとまった感が出て問題成立!となりそうですが、
ここで意地悪なつっこみ目線をいれます。
「どれでもいいんじゃない?」。
はい。そうですね。
京都で3つ並べられても、“まるかん”でしかなく、
想像力を掻き立てられない、何の面白味のないものになってしまいます。
じゃぁ、どうしようかと、再度ランキングを眺めます。
すると、なにやら違和感を感じますよね。
そう、その違和感で並べると
① 箱根彫刻の森 ②地獄谷 ③ニセコ
となるわけです。
なぜ違和感があるのかというと、そうです、最近話題のスポットだからです。
外国人だからこそのランキングだから面白いですよね。
これならば、“今”を切り取れます。
地獄谷は研修の外国人が多い。
ニセコはスキー客が多い。
箱根は中国人が多い。
という想像ができ、
「日本に来る旅行者で、中国人が多いこと」を知っていると
確実に正解にたどり着くという訳です。
これならば、筆記三択として成立しそうです。
さらに話を進めますと、
雑学クイズにする場合はどうするのか?
雑学クイズというものは、雑学ゆえ、出す理由が必要となってきます。
そこで、再度、ランキングを眺めますと…
そうです、やっぱりニセコでしょうか。
半端ない違和感を放っています。やっぱりほっとけない存在です。
そこで、先ほど話した出す理由を探す作業になるのですが、
こんな感じではいかがでしょう。
夏のクイズイベントなら、夏場の観光客は少ないが、冬場~
冬のクイズイベントなら、冬場の観光客数が、夏場の●●倍という~
という問題フリで、ニセコを答えさせる問題が成立しそうです。
しかし、雑学クイズなので、固有名詞は避けたいと考えることもできます。
その場合、疑問形から入るのが、より回答者のこころに響くのではないでしょうか。
その疑問を形にするとこうなります。
日本にスキー場がいっぱいあるのに、なぜニセコだけが選ばれているのか?
といった疑問をクイズに作り替えて出すことも出来そうです。
超難問ですが…。
こんな作業を通じて、どの出題形式が一番最適か吟味しながら、
一問一問“手作り”でクイズをこしらえております。
皆様の挑戦をお待ちしております。
担当:W