東京スカイツリーと母なる祖国像

来週オープンだというのに、東京スカイツリーを初めて間近で見たのはつい先日のこと。
雨こそまばらな夜でしたが、遠くでは雷が鳴っています。清澄通りから見たそれは、かすんだ藍色の夜空をバックにヌォーっと建っていました。「コ、コワイ」。距離感を失わせる巨大さで、じーっと見下ろされていると、金縛りにあったような気分です。

そのとき、子どものころに見た、ソ連の女神像のことを思い出しました。小学校の図書館で見たと記憶している女神像は、足元にいる人間と比較するとあまりに大きくて、恐ろしさしか感じませんでした。
しかし、その記憶もずいぶんと昔のこと。実際にその画を見たのかどうかも、自信がありません。名前ももちろん知りません。

家に帰ってネットで検索してみると、はたして出てきました。ロシアにある「母なる祖国像」といいました。実在していたのかとホッとしました。高さは85m。台座を入れた「自由の女神」よりは、やや小さいくらい。第二次大戦のスターリングラード攻防戦を記念して、1967年に建てられたということです。
両手を広げ、右手には剣を持ち、目はカッと見開き、口も何かを叫んでいるのか、大きく開けています。今見ても、やっぱり、怖い。「自由の女神」とは比べ物にならない迫力です。丘の上に建っていることもあって、余計に大きさが強調されています。

スカイツリーの話でしたね。今年を象徴するシンボルですから、何か1問くらいは出題します。でも、散々いじられている素材なので、面白い出題としては難しいかもしれません。普通の問題でもご容赦を。

担当：L